ラ・ノスタルジー

ラ・ノスタルジー』(La Nostalgie)は1986年11月14日から12月23日に宝塚大劇場[1]、1987年3月4日から3月30日に東京宝塚劇場[2]宝塚歌劇団月組[3]で上演されたレビュー作品。形式名は「グランド・レビュー[3]」、20場[2][4]

併演作品は『パリ、それは悲しみのソナタ[3]』。

概要

ロマンチック・レビューシリーズ第3弾にあたり、題名はフランス語で「郷愁」の意味で、そのテーマどおり思い出にまつわるエピソードやオペレッタ、ラテンなどの場面がちりばめられている。第2主題歌として歌手で作曲家の小椋佳が「薄紫のとばりの向こう」を提供した。各章のうち、「オペレッタ」、中詰め「シボネー」、「グッバイ・ジェームズ・ディーン」は名場面として後世に語り継がれ、再現された。作・演出は岡田敬二

場面

第一章[4] ラ・ノスタルジー
セレモニーの男が手元から各章のテーマになるものを取り出す。バンドネオンが出てくると、タンゴの曲が始まる。タンゴのリズムにのって、80人のダンサーが次々と現れる。
第二章[5] 薄紫のとばりの向こう
作詞・作曲は小椋佳の「薄紫のとばりの向こう」を歌う。
  • ノスタルジーの歌手:剣幸
第三章[6] ラグ・タイム -セピア色のフォトグラフ
  • 音楽:高橋城
  • 振付:司このみ
ローズ・スクールに通う3人の男女の甘酸っぱい恋のさやあて。ちょっぴり哀しい青春の思い出。
  • ナンシー:こだま愛
  • テンプシー:桐さと実
  • ボブ:郷真由加
第四章[6] オペレッタ
  • 音楽:吉崎憲治
  • 振付:岡正躬
優雅なオペレッタの曲「舞踏会の手帖」が流れる中、紳士・淑女が軽やかに踊る。
  • オペレッタの青年S:涼風真世
  • オペレッタの淑女S:春風ひとみ
第五章[6] シボネー・コンツェルト
シボネーの曲が様々にアレンジされ、バリエーション豊かに男女が踊る。
  • シボネーの男S:剣幸
  • シボネーの女S:こだま愛、春風ひとみ、涼風真世
  • シボネーの男A:桐さと実、郷真由加
第六章[6] ザ・ビートルズ
ビートルズの曲が色々なアレンジで演奏され、上流階級の男女が踊る。
  • ジョンブルS:剣幸
  • スノップレディS:こだま愛
第七章[6] グッバイ・ジェームズ・ディーン
  • 音楽:甲斐正人
  • 振付:謝珠栄
亡きジェームス・ディーンへの鎮魂歌。若き日のピア・アンジェリジェームス・ディーンの切ない恋を綴る。
  • レクイエムの歌手:剣幸
  • ジェームス・ディーン:涼風真世
  • ピア・アンジェリ:檀ひとみ
第八章[6] フィナーレ
主題歌によるロケットダンス、「夢のタンゴ」による踊り、「アマポーラ」のデュエットダンス。そして、グランド・フィナーレになる。
  • ノスタルジーの男A(歌手):汝鳥伶、桐さと実、郷真由加、涼風真世
  • ノスタルジーの男(トリオ):若央りさ久世星佳、美輪さいこ
  • アマポーラの紳士:剣幸
  • アマポーラの淑女:こだま愛
  • アマポーラの歌手:明日香都

出演者

  • 剣幸
  • こだま愛
  • 涼風真世
  • 桐さと実
  • 郷真由加
  • 春風ひとみ
  • 明日香都 (専科所属)

他、宝塚歌劇団月組生徒

スタッフ

  • 作・演出:岡田敬二[3]
  • 作曲[1]・編曲[1]:吉崎憲治、高橋城、甲斐正人
  • 作曲・編曲:小椋佳[1]
  • 音楽指揮:野村陽児(宝塚)[1]、北沢達雄(東京)[2]
  • 振付[1]:岡正躬、喜多弘、司このみ、家城比呂志、謝珠栄
  • 装置:大橋泰弘[1]
  • 衣装:任田幾英[1]
  • 照明:今井直次[1]
  • 小道具:万波一重[1]
  • 効果:中屋民生[1]
  • 音響監督:松永浩志[1]
  • ヘアデザイン:和田好弘[1]
  • 振付助手:芹まちか[1]
  • 演出補:村上信夫[1]
  • 演出助手:小池修一郎[1]
  • 舞台進行:高階弘之[1]
  • 製作担当:長谷山太刀夫(東京)[2]
  • 制作:山田謙治[1]
  • 制作・著作:宝塚歌劇団

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 80年史 1994, p. 318.
  2. ^ a b c d 80年史 1994, p. 324.
  3. ^ a b c d 80年史 1994, p. 318、324.
  4. ^ a b 岡田レビュー 2009, p. 153.
  5. ^ 岡田レビュー 2009, pp. 152–153.
  6. ^ a b c d e f 岡田レビュー 2009, p. 152.

参考文献

  • 岡田敬二『岡田敬二 ロマンチック・レビュー』阪急コミュニケーションズ、2009年11月7日。 
  • 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。 

関連項目

外部リンク

  • ラ・ノスタルジー主題歌歌詞(goo音楽より)


前作
アンドロジェニー -麗しき乙女たち-
ロマンチック・レビューシリーズ
1986年
ラ・ノスタルジー
次作
ラ・パッション!
宝塚歌劇団
 
各組
 
花組
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娘役
歴代主演男役
歴代主演娘役
歴代組長
歴代副組長
 
月組
所属生徒
男役
娘役
歴代主演男役
歴代主演娘役

住江岸子・・笹原いな子・・初代有明月子・・雲野かよ子・・勿来なほ子・・轟夕起子・・浦島歌女・・淡島千景・・固定スター不在(筑紫まり加茂さくらら)・・八汐路まり - 初風諄 - 小松美保 - 五條愛川 - 黒木瞳 - こだま愛 - 麻乃佳世 - 風花舞 - 檀れい - 映美くらら - 固定スター不在 - 彩乃かなみ - 固定スター不在 - 蒼乃夕妃 - 愛希れいか - 美園さくら - 海乃美月(現役)

歴代組長
歴代副組長
 
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1920年代
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メディア展開
関連項目
歴代主演男役・主演娘役・組長・副組長の'・・'は先代次代関係なし、'-'は先代次代関係あり。◎マークは現在宝塚歌劇団に在籍している演出家。
ロマンチック・レビュー
ジュテーム Je T'aime (1984年)
上演

花組

上演期間

2月10日 - 3月21日:宝塚・6月3日 - 6月27日:東宝

主な出演者
アンドロジェニー -麗しき乙女たち- Androgyny (1985年)
上演

花組

上演期間

9月20日 - 11月5日:宝塚のみ

主な出演者
ラ・ノスタルジー La Nostalgie (1986年)
上演

月組

上演期間

11月14日 - 12月23日:宝塚・1987年3月4日 - 3月30日:東宝

主な出演者
ラ・パッション! La Passion (1989年)
上演

雪組

上演期間

2月17日 - 3月28日:宝塚・6月4日 - 6月28日:東宝

主な出演者
ル・ポアゾン 愛の媚薬 Le Poison (1990年)
上演

月組

上演期間

8月9日 - 9月18日:宝塚・12月2日 - 12月26日:東宝

主な出演者
ナルシス・ノアール Narcisse Noir (1991年)
上演

星組

上演期間

5月10日 - 6月25日:宝塚・8月4日 - 3月29日:東宝

主な出演者
夢・フラグランス Dream and Fragrance (1992年)
上演

月組

上演期間

1月1日 - 2月11日:宝塚・4月4日 - 4月29日:東宝

主な出演者
ラ・カンタータ! La Cantata (1994年)
上演

星組

上演期間

8月12日 - 9月26日:宝塚・12月1日 - 12月26日:東宝

主な出演者
ダンディズム! Dandyism (1995年)
上演

花組

上演期間

6月30日 - 8月7日:宝塚・11月3日 - 11月27日:東宝

主な出演者
La Jeunesse! (1996年)
上演

雪組

上演期間

8月9日 - 9月16日:宝塚・12月2日 - 12月26日:東宝

主な出演者
魅惑II -ネオ・エゴイスト!- Egoïste (1997年)
上演

星組

上演期間

5月9日 - 6月23日:宝塚・8月3日 - 8月30日:東宝

主な出演者
シトラスの風 Citrus (1998年)
上演

宙組

上演期間

3月27日 - 5月11日:宝塚・7月11日 - 8月17日:1000days劇場

主な出演者
Asian Sunrise (2000年)
上演

花組

上演期間

11月10日 - 12月18日:宝塚・2001年2月17日 - 3月25日:東宝

主な出演者
Rose Garden (2001年)
上演

雪組

上演期間

10月5日 - 11月12日:宝塚・2002年1月2日 - 2月11日:東宝

主な出演者
テンプテーション! - 誘惑 - Temptetion (2003年)
上演

宙組

上演期間

10月3日 - 11月17日:宝塚・2004年1月2日 - 2月1日:東宝

主な出演者
ASIAN WINDS! - アジアの風 - (2005年)
上演

花組

上演期間

11月4日 - 12月13日:宝塚・2006年1月2日 - 2月12日:東宝

主な出演者
ネオ・ダンディズム! - 男の美学 - Neo Dandyism (2006年)
上演

星組

上演期間

8月11日 - 9月18日:宝塚・10月6日 - 11月12日:東宝

主な出演者
Amour それは… (2009年)
上演

宙組

上演期間

4月17日 - 5月18日:宝塚・6月5日 - 7月5日:東宝

主な出演者
ロマンス!! (Romance) (2016年)
上演

星組

上演期間

8月26日 - 10月3日:宝塚・10月21日 - 11月20日:東宝

主な出演者
シトラスの風-Sunrise- (2018年)
上演

宙組

上演期間

3月16日 - 4月23日:宝塚・5月11日 - 6月17日:東宝

主な出演者
モアー・ダンディズム! (2021年)
上演

星組

上演期間

9月18日 - 11月1日:宝塚・11月20日 - 12月26日:東宝

主な出演者
GRAND MIRAGE!(2023年)
上演

花組

上演期間

7月7日 - 8月13日:宝塚・9月2日 - 10月8日:東宝

主な出演者
スタッフ
作・演出
作曲・編曲
振付
制作・著作
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