岸野一彦

きしの かずひこ
岸野 一彦
プロフィール
本名 岸野 一彦[1]
性別 男性
出生地 日本の旗 日本徳島県[1][2]
出身地 日本の旗 日本大阪府堺市[3]
生年月日 (1934-02-14) 1934年2月14日
没年月日 (2020-02-22) 2020年2月22日(86歳没)
血液型 O型[4]
職業 声優
俳優
ナレーター[5]
事務所 東京俳優生活協同組合(最終所属)[6]
公式サイト 岸野 一彦 - 俳協
公称サイズ(時期不明)[1]
身長 / 体重 172 cm / 72 kg
俳優活動
活動期間 1957年[7] - 2019年
ジャンル テレビドラマ
映画
声優活動
活動期間 1965年 - 2019年
デビュー作スーパージェッター
声優:テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

岸野 一彦(きしの かずひこ、1934年2月14日[4][8] - 2020年2月22日[9][10])は、日本声優俳優ナレーター[5]徳島県生まれ[1][2]大阪府堺市出身[3]東京俳優生活協同組合所属[6]

来歴

同志社大学卒業[1]。テレビ放送開始したばかりの時期、その頃、役者の仕事を始めた[11]1957年劇団四季へ入団[6][5]1970年東京俳優生活協同組合(俳協)へ移籍[6][5]

晩年は高齢のために活動をセーブし、持病などもなく元気に過ごしていたが、2020年2月22日急性心不全により死去[9][10]。86歳没。

人物

声種バリトン[5]。ユーモラスな感じの声が魅力的[12]。特技は大阪弁河内弁泉州弁[5]。趣味は野球[4]

俳優としては、1960年代からテレビドラマの脇役を中心に活躍していた[2]。甘味のある渋さに定評があり、まじめなサラリーマン役が多かった[7]

声優としては、多くのアニメ、洋画の吹き替えに参加していた[3][5]。代表作はテレビアニメ『キン肉マン』のキン肉大王役など[3][9]。「役作りで、キン肉大王はこういう所に気をつけようとかありました?」という質問に対して、「『存在感を出す』という事であり、主に委員長との掛け合いが多かったことから、委員長も色々とアドリブを出してくると、こちらも対抗して色々な事をやらなければいけなかった」とのこと[13]。委員長の博多弁に対抗して、変な大阪弁を使ったりと無茶苦茶だったが、そういうアドリブも採用してくれたことから面白かったという[13]。大王以外にもネプチューンマンジャンクマンなど色々な役を演じており、「大王の声を出して、すぐ後にジャンクマンの声を出さなきゃいけない時に、気持ちの転換はどんな感じでされていたのですか?」という質問に対して、「瞬間で切り替えて、あまり出来ない時は止めてもらい、気持ちを切り替えてからまたやる」といったこともできたという[13]。困るのは、岸野の兼ね役同士の会話している場合であり、ネプチューンマンと大王が絡んでいた時は1人で会話していたが、ネプチューンマンはロウ、大王はテンション上げるという風に変えていくという工夫をしており、そういうのも面白かったという[13]。『キン肉マン』を3年くらいやっている中で、声優として学んだこととしては、それまでキン肉大王のようなキャラクターは演じたことはなかったが、岸野の中で「幅が出てきたかな」と、色々な発見があったという[13]

役柄としては主に悪役、シリアスな役を演じていた[12]。「役柄に関して、2枚目と3枚目ではどちらの方が演じやすいですか?」という質問に対して、「基本的には同じだが、2枚目だと照れるため、3枚目のほうが演じやすかった」という[11]特撮作品の怪人の声も多数担当していた[3]

ドキュメンタリーなどのナレーションなども務めていた[2]

後任・代役

一部の担当していた役を交代している。死後、伴う代役・後任は以下の通り。

後任 役名 作品 後任の初出演
後藤光祐 尼夏籐九郎 忍たま乱太郎 第27期
五王四郎 皆本武衛 第29期
辻親八 ガドヴェド・ガオード ガン×ソード スーパーロボット大戦T
岡本幸輔 たこやきまん それいけ!アンパンマン TV第1586話A

出演(俳優)

テレビドラマ

映画

舞台

  • 朗読劇 浅田次郎作「死に賃」(2013年) - 小柳

CM

出演(声優)

テレビアニメ

1965年
1975年
1976年
1978年
1979年
1980年
  • 若草物語(バーンズ)
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
  • エスパー魔美(1988年 - 1989年、達吉の息子、田端、優太郎、父親、警部)
  • 美味しんぼ(1988年 - 1992年、大不二清兵衛、左田修一、蔡進栄、薪市) - 1シリーズ + 特別編1作品
  • シティーハンター シリーズ(1988年 - 1991年、定光、幹部) - 2シリーズ
  • それいけ!アンパンマン(たこやきまん〈初代〉)
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2008年
  • ドラえもん(テレビ朝日版第2期)(2008年 - 2015年、主人、ウマヅラ、おじいちゃん〈野比のびる〉〈3代目〉)
2009年
2011年
2012年
  • ONE PIECE(ミョスガルド聖の父)
2016年

劇場アニメ

OVA

Webアニメ

ゲーム

ドラマCD

CD

  • 『キン肉マン 超人大全集(CD)』※セリフのみ
    • 『無冠の帝王(ネプチューンマンのテーマ)』(ネプチューンマン
    • 『栄光の大王(キン肉大王のテーマ)』(キン肉大王)

ラジオドラマ

  • KRラジオ図書館「遊覧飛行」(1992年)
  • FMシアター「バスで行く人」(2000年) - 谷田部
  • 中村真一郎ラジオドラマシリーズ
    • 第2回「星空の対話」(2007年)
    • 第3回「三角な夢」(2008年) - 老人、警官 他
    • 第4回「恋の夜は真昼」(2009年) - 父、医者
  • 偉大なるミステリー作家たち「エラリー・クイーン・A-Zの謎」(2009年) - クイーン警視
  • 浅田次郎作品 夕映え天使(2011年) - 一郎の父
  • MY HOME MY LIFE(2013年) - 美雪の父

吹き替え

映画

ドラマ

アニメ

特撮

※上記テレビドラマも参照

1974年
1982年
1984年
1985年
  • 電撃戦隊チェンジマン(マーゾの声、ハウストの声、バラスの声、シーラの声、ギロムの声、ゾルバスの声、カーゲの声、ザドスの声、ジグラの声、ダリルの声)
1987年
1988年
  • 仮面ライダーBLACK(シーラカンス怪人の声)
  • 仮面ライダーBLACK RX(怪魔ロボット・キューブリカンの声、怪魔獣人ガイナガモスの声、怪魔妖族ズノー陣の声、怪魔ロボット・トリプロン2号の声、怪魔異生獣アントロントの声、怪魔獣人ガイナギンガムの声、怪魔ロボット・エレギトロンの声、怪魔ロボット・シュライジンの声、最強怪人グランザイラスの声、ライダーマンの声、仮面ライダーアマゾンの声、仮面ライダースーパー1の声)
  • 世界忍者戦ジライヤ(先代ジライヤの声)
  • 超獣戦隊ライブマン(イカリヅノーの声、ケンヅノーの声、トウメイヅノーの声、ハッカーヅノーの声)
1989年
  • 機動刑事ジバン(キラーノイドの声、ムシノイドの声、アナウンサーの声〈第35話〉)
  • 高速戦隊ターボレンジャー(ヤシキボーマの声、コブボーマの声、カセキボーマの声、フジミボーマの声、ガンマンボーマの声)
1990年
1991年
1992年
1994年
1997年
1999年
2001年
2004年

ボイスオーバー

ナレーション

  • ザ・ラストショー〜エンディング図鑑〜(2012年、テレビ朝日)
  • ビデオ 市民の20世紀シリーズ(2001年発売、ビデオメーカー)
  • ビデオ 日本の城シリーズ(1997年発売、日本ビクター
  • ネプ&ローラの爆笑まとめ!2016(TBS)
  • フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 番宣CM(NHK-BSプレミアム)
  • みんなと学ぶ小学校国語教師用指導書音声編一年(2011年 / 朗読)

その他のコンテンツ

脚注

シリーズ一覧

  1. ^ 『SPIRITS』(2007年)、『WARS』(2009年)

出典

  1. ^ a b c d e 『日本タレント名鑑(1999年版)』VIPタイムズ社、1999年、134頁。 
  2. ^ a b c d “岸野 一彦 - CDJournal”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2023年3月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e “俳優・岸野一彦さん死去 86歳 「キン肉大王」役で声優も”. スポーツニッポン. (2020年3月5日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/03/05/kiji/20200305s00041000094000c.html 2020年4月19日閲覧。 
  4. ^ a b c 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、50頁。 
  5. ^ a b c d e f g “岸野 一彦”. タレントデータバンク. 2020年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月1日閲覧。
  6. ^ a b c d “岸野一彦”. 東京俳優生活協同組合. 2021年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月27日閲覧。
  7. ^ a b c 「お笑いCM変身術!」『週刊平凡』1975年6月5日号、平凡出版、1975年6月、69頁。 
  8. ^ 『声優名鑑』成美堂出版、1999年7月、424頁。ISBN 978-4-41-500878-3。 
  9. ^ a b c オリコン (2020年3月4日). “岸野一彦さん、急性心不全で死去 86歳 『キン肉マン』キン肉大王役など”. https://www.oricon.co.jp/news/2156732/full/ 2020年3月4日閲覧。 
  10. ^ a b “【訃報】キン肉大王の声、岸野一彦さん死去”. 日テレNEWS24. (2020年3月4日). https://news.ntv.co.jp/category/culture/604333 2023年4月9日閲覧。 
  11. ^ a b 岸野一彦「『キン肉マン』DVDスペシャルインタビュー 第8回 岸野一彦(声優/キン肉大王役)」『キン肉マン Vol.8』、東映ビデオ、2-4頁、2003年。DSTD06338。 
  12. ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、44頁。ISBN 4-19-720012-9。 
  13. ^ a b c d e f g h 岸野一彦「『キン肉マン』DVDスペシャルインタビュー 第7回 岸野一彦(声優/キン肉大王役)」『キン肉マン Vol.7』、東映ビデオ、2-4頁、2003年。DSTD06337。 
  14. ^ “ピノキオ より ピコリーノの冒険”. メディア芸術データベース. 2023年4月9日閲覧。
  15. ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. キン肉マン. 東映アニメーション. 2024年6月2日閲覧。
  16. ^ a b c 中山基(編)「『キン肉マン』ヒストリー」『フィギュア王』No.119、ワールドフォトプレス、2008年1月30日、31頁、ISBN 978-4-8465-2701-3。 
  17. ^ 「We're Anime People キン肉マン」『マイアニメ1984年11月号ふろく TV RADAR 10/11〜11/10』秋田書店、1984年11月1日、4-5頁。 
  18. ^ 高野光生(編)「ここが聞きたい」『ジ・アニメ』1985年8月号、近代映画社、1985年8月1日、141頁。 
  19. ^ 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、93頁。ISBN 4-87376-160-3。 
  20. ^ “剛Q超児イッキマン|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2024年3月28日閲覧。
  21. ^ “伝説の勇者ダ・ガーン”. 勇者Web. サンライズ. 2022年3月4日閲覧。
  22. ^ “CHARACTER 登場人物紹介”. 『機動戦士Vガンダム』 公式サイト. 2021年9月1日閲覧。
  23. ^ “キャラクター”. 勇者Web. 勇者特急マイトガイン. サンライズ. 2024年6月2日閲覧。
  24. ^ “ロードス島戦記-英雄騎士伝-: 作品情報”. アニメハック. 2024年4月23日閲覧。
  25. ^ “地球防衛企業ダイ・ガード”. メディア芸術データベース. 2016年11月27日閲覧。
  26. ^ “キャスト”. 「地獄少女」アニメ版公式ページ. 2024年4月29日閲覧。
  27. ^ “浮浪雲”. マッドハウス. 2016年5月20日閲覧。
  28. ^ “妖獣都市”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
  29. ^ “ビックリマン 第1次聖魔大戦|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
  30. ^ “シティーハンター ベイシティウォーズ”. サンライズワールド. サンライズ. 2023年1月16日閲覧。
  31. ^ “火の鳥 ヤマト編”. マッドハウス. 2016年6月8日閲覧。
  32. ^ “CHARACTER”. The Lost Child 公式サイト. 2017年6月28日閲覧。

外部リンク

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