伊藤たかみ

伊藤 たかみ(いとう たかみ、男性1971年4月5日[1] - )は、日本小説家

来歴・人物

1971年、兵庫県生まれ[1]。その後、大阪、三重と過ごし、三重県立上野高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部[1]

1995年大学在籍中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞[2]し小説家デビュー。同作品をもって早稲田大学より小野梓記念賞芸術賞を受賞[3][注 1][注 2]2000年、『ミカ!』(理論社)で、第49回小学館児童出版文化賞受賞[4]2006年、『ぎぶそん』(ポプラ社)で第21回坪田譲治文学賞受賞[5]。同年「八月の路上に捨てる」で第135回芥川賞受賞[6]

2012年より日本絵本賞選考委員。

直木賞作家の角田光代と2006年に結婚したが、2年後の2008年に離婚[7]。現在は二人とも別の相手と再婚している。

歌手の平井堅とは中学・高校時代の同級生。他の同級生としては、村田渚コメディアン)、伊藤尚美(デザイナー)、田中ほさな漫画家)などがいる。

作品リスト

  • 『助手席にて、グルグル・ダンスを踊って』1996年、河出書房新社、のち文庫(初出:『文藝』1995年冬号)
  • 『17歳のヒット・パレード(B面)』1996年、河出書房新社、のち文庫、ISBN 978-4309408224
  • 『卒業式はマリファナの花束を抱いて』(書き下ろし長編)1997年、河出書房新社、
  • 『ロスト・ストーリー』1999年、河出書房新社、のち文庫、ISBN 978-4309408248
  • 『ミカ!』1999年、理論社、のち文春文庫、ISBN 978-4167679026
  • 『リセット・ボタン』2000年、幻冬舎文庫書下ろし、ISBN 978-4877288747
  • 『アンダー・マイ・サム』(書き下ろし長編)2001年、青山出版社、のち講談社文庫、ISBN 978-4062755269
  • 『ミカ×ミカ!』2003年、理論社、のち文春文庫、ISBN 978-4167679996
  • 『盗作』2003年、河出書房新社、ISBN 978-4309015545
  • 指輪をはめたい』2003年、文藝春秋、のち文庫、ISBN 978-4167717100
  • 『雪の華』2004年、角川春樹事務所、のち文庫、ISBN 978-4758432580
  • 『ぎぶそん』2005年、ポプラ社、のち文庫、ISBN 978-4591086636
  • 『ドライブイン蒲生』2006年、河出書房新社、のち文庫、 ISBN 978-4309017662
    • ドライブイン蒲生(『文藝』2006年春号)
    • 無花果カレーライス(『文藝』2005年夏号)
    • ジャトーミン(『文藝』2005年春号)
  • 『八月の路上に捨てる』2006年、文藝春秋、のち文庫
    • 八月の路上に捨てる(『文學界』2006年6月号)
    • 貝からみる風景(『文學界』2006年9月号)
  • 『フラミンゴの家』文藝春秋、2008 のち文庫
  • 『カンランシャ』光文社、2009 のち文庫  
  • 『海峡の南』文藝春秋、2009 のち文庫
  • 『誰かと暮らすということ』角川書店、2009 のち文庫  
  • 『そのころ、白旗アパートでは』講談社、2010 
  • 『お別れの、そのあとで』光文社、2011 
  • 『秋田さんの卵』講談社、2012
  • 『ゆずこの形見』河出書房新社、2014
  • 『あなたの空洞』文藝春秋、2015
  • 『歌姫メイの秘密』講談社、2016
  • 『はやく老人になりたいと彼女はいう』文藝春秋、2017(イラスト・小幡彩貴)
  • 『ぼくらのセイキマツ』理論社、2019
翻訳

映画

  • 『指輪をはめたい』2011(配給:ギャガ/キノフィルムズ共同配給、監督:岩田ユキ、主演:山田孝之、小西真奈美、真木よう子ほか)
  • 『ドライブイン蒲生』2014(配給:コピアポア・フィルム、監督:たむらまさき、主演:染谷将太、黒川芽以、永瀬正敏ほか)

その他

  • 『ぎぶそん』コミック(ポプラ社)2008
  • 『ぎぶそん』ドラマCD(モモアンドグレープスカンパニー)

脚注

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注釈

  1. ^ 本名の「伊藤学」名義での受賞。
  2. ^ 1995年度の同記念賞・スポーツ賞を元・早稲田大学陸上競技部駅伝監督(現・住友電工陸上競技部監督)の渡辺康幸(当時の所属:人間科学部 スポーツ学科)が受賞している。

出典

  1. ^ a b c “伊藤たかみとは - コトバンク”. コトバンク. 2021年4月19日閲覧。
  2. ^ “文藝”. 河出書房新社. 2018年3月20日閲覧。
  3. ^ “小野梓記念賞受賞者一覧”. 早稲田大学 学生部. 2018年3月22日閲覧。
  4. ^ “小学館児童出版文化賞 e-hon 文学賞ページ”. 全国書店ネットワーク e-hon. 2018年3月20日閲覧。
  5. ^ “岡山市文学賞/第21回坪田譲治文学賞「ぎぶそん」”. 岡山市文学賞運営委員会. 2018年3月20日閲覧。
  6. ^ “芥川賞受賞者一覧”. 公益財団法人日本文学振興会. 2018年3月20日閲覧。
  7. ^ “GOING UNDER GROUNDのドラマー・河野丈洋が、直木賞作家の角田光代と“11歳差結婚””. ORICON NEWS. (2009年7月22日). https://www.oricon.co.jp/news/69987/full/ 2018年3月22日閲覧。 

外部リンク


 第135回芥川龍之介賞
 
1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回)
1930年代
1940年代
1950年代
 
1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回)
1960年代
1970年代
 
1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回)
1980年代
  • 第83回 該当作品なし
  • 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
  • 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
  • 第86回 該当作品なし
  • 第87回 該当作品なし
  • 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/唐十郎「佐川君からの手紙」
  • 第89回 該当作品なし
  • 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
  • 第91回 該当作品なし
  • 第92回 木崎さと子「青桐」
  • 第93回 該当作品なし
  • 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
  • 第95回 該当作品なし
  • 第96回 該当作品なし
  • 第97回 村田喜代子「鍋の中」
  • 第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/三浦清宏「長男の出家」
  • 第99回 新井満 「尋ね人の時間」
  • 第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/李良枝「由煕」
  • 第101回 該当作品なし
  • 第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」
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