ブランド・ホワイト・ガーランド症候群

45歳女性のブランド・ホワイト・ガーランド症候群の心エコー(カラードプラ)像

ブランド・ホワイト・ガーランド症候群(ブランド・ホワイト・ガーランドしょうこうぐん、: Anomalous left coronary artery from the pulmonary artery)とは、左冠動脈肺動脈より起始する病態である[1][2]

概要

出生後の肺動脈圧の低下により、左冠動脈血流が低下するため虚血となり、多くの症例で1歳までに死亡に至るが、早期手術の成績は向上している[1][2]。1割が無症状のまま成人期に達するが、運動時虚血による突然死が問題となっている[1]

検査

  • 聴診で逆流性雑音[1]
  • カラードプラで肺動脈内血流異常[1]
  • 心血管造影で右冠動脈に遅れる左冠動脈の造影[1]

治療

  • 竹内法:大動脈壁に肺動脈との穴をあけ、肺動脈内にトンネルを形成し、大動脈からの血流を左冠動脈に確保する。
  • 冠動脈移植術
  • 大動脈 - 左冠動脈バイパス術

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f イヤーノート 2015: 内科・外科編  C-146 メディック・メディア ISBN 978-4896325102
  2. ^ a b 内科学書 改訂第8版 Vol.3 P235 中山書店 ISBN 978-4521737751

関連項目

 
疾患
心疾患
不整脈
徐脈性
頻脈性
上室性
心室性
虚血性疾患
弁膜症
先天性心疾患    
心内膜心筋心膜疾患
心内膜疾患
心膜疾患
心筋疾患
血管疾患
大血管
動脈
静脈
 
治療
外科的治療
冠動脈バイパス術 (CABG)
弁膜症手術
  • 弁置換術
  • 弁形成術
  • 弁輪形成術
  • 交連切開術
小児心臓外科
心不全外科
不整脈外科
大動脈手術
末梢血管手術
内科的治療
循環作動薬
抗不整脈薬
心不全治療薬
狭心症治療薬
降圧薬
血管内治療
  • 表示
  • 編集