ヒメコバンソウ

ヒメコバンソウ
ヒメコバンソウの小穂
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: コバンソウ属 Briza
: ヒメコバンソウ B. minor
学名
Briza minor
L., 1753
和名
ヒメコバンソウ、スズガヤ
英名
Lesser quaking-grass

ヒメコバンソウ(姫小判草、Briza minor)は、単子葉植物イネ科コバンソウ属雑草の一種。コバンソウに似た小さい小穂(形は三角形)をつけることから名付けられた。

特徴

一年生植物。草丈は10-60cmで、茎は株立ちまたは単生で直立し、根元はややほふくする。葉は細長くて毛がなく、長さ5-15cm、幅5-10mmで葉舌は山形となっていて、3-6mmである。

花は長さ5-15cmの円錐花序になり、三角状卵形の糸状の枝を持つ小穂を着ける。小穂は長さ幅ともに4mm程度で、3-6(4-8)個の小花でできている。小穂はやや扁平で、淡い緑色(紫色を帯びることもある)をしていて、やや光沢がある。

種子繁殖し、春に発芽して、夏(6-9月)に花を着ける。

また、小穂を振るとかすかに音をたてることからスズガヤとも呼ばれる。

分布

ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に侵入した。

世界の温帯暖帯に分布し、畑地、牧草地の雑草となっている。

参考文献

  • 林弥栄監修、平野隆久写真 『野に咲く花』 山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉、1989年、ISBN 4-635-07001-8。
  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』平凡社、1982年、ISBN 4-582-53501-1
  • 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七『日本帰化植物写真図鑑』全国農村教育協会、2001年、ISBN 4-88137-085-5

外部リンク

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