セフジニル

セフジニル
IUPAC命名法による物質名
  • 8-[2-(2-amino-1,3-thiazol-4-yl)-1-hydroxy-2-nitroso-
    ethenyl]amino-4-ethenyl-7-oxo-2-thia-6-
    azabicyclo[4.2.0]oct-4-ene-5-carboxylic acid
臨床データ
胎児危険度分類
  • US: B
法的規制
  • US: -only
投与経路 経口
薬物動態データ
生物学的利用能16 - 21% (服用に依存)
血漿タンパク結合60 - 70%
代謝ほぼされない
半減期1.7 ± 0.6 時間
排泄尿中
識別
CAS番号
91832-40-5
ATCコード J01DD15 (WHO)
PubChem CID: 6399253
DrugBank APRD00644
KEGG D00917
化学的データ
化学式C14H13N5O5S2
分子量395.416 g/mol
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セフジニル(Cefdinir、商品名セフゾン)とは、第三世代セファロスポリンに属する抗生物質である。日本では第三世代セフェムと呼ばれることも多い(いずれもセファロスポリン参照)。この薬剤は半合成で作られ、広い抗菌スペクトルを持っている。米国では1997年2月にFDAの承認を受けた。日本では藤沢薬品工業(現・アステラス製薬)が1991年11月に発売した。

作用機構

作用機構は他のセファロスポリン系抗生物質と同じである。

詳細は「セファロスポリン」を参照

使用対象

セフジニルは中耳炎皮膚炎咽頭炎、静脈洞炎、感染性肺炎気管支炎などの治療に用いられている。日本でも風邪などの治療薬として処方される。

セフジニルはグラム陽性菌およびグラム陰性菌が原因の感染症の治療に用いられる。以下のような細菌に対して作用する。

グラム陰性菌

グラム陽性菌

大部分の第三世代セファロスポリン(セフジニルを含む)は、緑膿菌には効果的ではない。

副作用

セファロスポリンの項目に詳しい。

詳細は「セファロスポリン」を参照

投与方法と投与量

セフジニルは通常カプセルとして経口投与される。投与期間は感染症の種類によって異なる。

関連項目

β-ラクタム系
ペニシリン
複合ペニシリン系薬
βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系薬
セフェム系
βラクタマーゼ阻害剤配合セフェム系
カルバペネム
  • イミペネム
  • シラスタチン
  • パニペネム
  • ベタミプロン
  • メロペネム
  • ビアペネム
  • ドリペネム
  • テビペネム
モノバクタム
ペネム系
アミノグリコシド系
リンコマイシン系
ホスホマイシン系
テトラサイクリン系
クロラムフェニコール系
マクロライド系
14員環マクロライド
含窒素15員環マクロライド
16員環マクロライド
ケトライド系
  • テリスロマイシン
ポリペプチド系
グリコペプチド系
ストレプトグラミン系
  • キヌプリスチン
  • ダルホプリスチン
キノロン系
ニューキノロン系
第2世代キノロン
第3世代キノロン(フルオロキノロン
第4世代キノロン(エイトメトキシキノロン)
サルファ剤
葉酸代謝阻害剤
オキサゾリジノン系
カテゴリ Category:抗生物質


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