きらすまめし

画像提供依頼:実物の画像提供をお願いします。2021年8月

きらすまめしは、大分県臼杵市郷土料理で、醤油に漬けた魚の身におからを和えたもの。

由来

「きらすま」と「めし」に区切って米料理と誤解されることがよくあるが、正しくは「きらす」と「まめし」に区切られる。「きらす」は「おから」を、「まめし」は「まぶす」を意味する方言であり、全体では「おからをまぶしたもの」という意味になる[1]

もともとは、魚をおろした後の中落ち、刺身にした後の切れ端、骨の回りの身と、大豆の絞りかすであるおからとの余り物で作られた料理で、江戸時代の質素倹約の生活の名残であるといわれる。特に7月の臼杵祇園まつり(八坂神社の夏祭り)の時に作られる行事食[2]でもある。

脚注

  1. ^ 豊田謙二監修 『九州宝御膳物語 おいしい郷土料理大事典』、西日本新聞社、2006年、66ページ
  2. ^ 日本の食生活全集大分編集委員会編、『日本の食生活全集44 聞き書大分の食事』p326、1992年、東京、社団法人農山漁村文化協会、ISBN 4-540-92001-4

外部リンク

  • ふるさとの食卓 第1回 キラスマメシ(臼杵市)
  • きらすまめし(臼杵市) 大分合同新聞社*おおいた逸品*
  • リレーエッセイ[おおいた味の随想録]きらすまめし

関連項目

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